医療

大人のADHDの特徴と、診断されて良かったことを告白する。

更新日:

f:id:kisuke_blog:20181106222705p:plain

私は大人になってからADHDと診断された、いわゆる”大人の発達障害”というやつです。特に社会人になってから、苦労することが多くなってきて、病院に行ったところADHDと診断されました。

同じようにADHDかもしれないと思ってこのページにたどり着いた方のために、私が診断されたときのことを書こうと思います。

社会人になってから感じる違和感

大学時代、好きな時間に起きて、出たい授業だけ出て、終わったらバイトするなり適当に友達とつるんで、夜更かししてしまったらまた翌朝好きなだけ寝れば良いという生活を送っていました。それはそれは限りなく自由な生活だったので、僕のADHDの主な症状である不注意や多動は全く目立たなかったのです。

社会人になると、それとは真逆の生活です。決まった時間に起きて、電車に乗り、決められた時間デスクに座って仕事をして、翌朝のために夜も決まった時間に寝る。そういう生活です。

エピソード1:起きれない…

ADHDの人は体内時計のリズムが狂いやすいと言われています。これはADHDの人の脳が一度動き出したら止まりにくく、一度止まったら動きにくいという特徴を如実に表すものです。

私の場合には、どれだけ大音量で目覚ましが鳴っていようとも、前日どれだけ早く寝ようとも、本当に出社しないといけないギリギリ(5分前くらい…)まで起きれないという有様です。

いつも就業開始時間の2分前に到着という感じで、何度かは遅刻もしています。。その度に上司に謝るのですが、起きれない…。。朝寝不足を感じて会社に行くから、会議でもうとうと…。

ADHDだと知らないうちは、単に睡眠障害の問題だと思っていました。僕の中では睡眠障害心療内科だと思っていたので、心療内科に行って相談したのですが、”ベルソムラ”という睡眠薬を渡されただけで、全く根本的な解決にはなりませんでした。

エピソード2:共同で使うものを片付けられない…

会社に入ると大学に比べて協働して行わなければならないプロジェクトや、みんなで共通で使う機械などが多くなりました。

会議で渡された資料を会議室においたまま帰ってくることは日常茶飯事、機械については、例えばコピー機などがそうですが、コピー機の中に自分の資料をほったらかしにして呼び出されることもしばしばでした。

極めつけとなったのは給湯室。自分が使ったマグカップやコーヒー缶などを散らかして帰るので、ついに上司からキレられる有様でした。自分の中では、別の仕事をやってから息抜きにマグカップを洗いに来ようと思っているのですが、それがいつの間にか忘れているのです。

そして、毎回自分が忘れるということを忘れているので、同じことを繰り返す。この頃からおかしいのではないか、と思うようになりました。

エピソード3:並列作業ができない。

表題の通りなのですが、並列作業に関しては致命的な出来なささでした(笑)。電話を取ると、相手の所属を聞きながらメモができない。逆にメモをすると相手が言ったことが耳に入ってこないという状態です。

また締切が同日に複数重なるとどれから手をつけて良いかわからず、結局どれもほとんど出来ていない状態で提出してしまうということもありました。

当時、Googleで『並列作業 できない』などと検索すると、自己啓発的なサイトやよくわかならない薬を売りつけるページが出てくるばかりで、全くADHDという言葉には行き当たりませんでした。

意を決して心療内科で相談する

当時の自分の悩みは上に書いたように、”起きられない”、”やるべきことを忘れる”、”並列作業が苦手”の3つでした。今でこそこれらはADHDの特徴だとわかりますが、その時の知識ではそのようなことはわからず、まとまりが無い話だが大丈夫だろうか、と不安になりながら病院に向かったのを覚えています。

チェックリストを受けてみることに

とりあえず上に書いたような困っていることを先生に全て話しました。すると、先生が「もしかしたらADHDかもしれません」と言って用紙を1枚持ってきました。

f:id:kisuke_blog:20181109215527p:plain

https://adhd.co.jp/より引用)

先生が持ってきたのはこのような用紙で、ADHDの簡易的な診断ができるものです。私の場合はこのチェックリストで1つ以外、全てADHDの症状に当てはまっていました。

そこからエピソード診断が始まる

先生曰く、チェックリストからADHDの可能性は濃厚だが、本当にそうと診断するためにはもう少しエピソードを聞いていく必要があるとのことでした。

ADHDは脳の先天的な性質のため、その症状は大人になってから現れるものではなくて、子供のときから見られているはずだと言うことでした。

私の場合には、幼少期から席に座っていられない、小学校時代からほぼ毎日のように忘れ物をする、算数のときにいつも計算間違えをするなどのエピソードが決め手となってADHDだと診断されました。

ADHDと診断をされて良かったこと

診断はされたものの、特に症状が改善されるわけではありません。一方で、診断されて良かったと思うこともありました。

1.自尊心を少しは回復できた

ADHD持ちの人は自尊心を傷つけられやすいものです。学生生活でも社会人生活でもやるべきことを忘れたり遅刻することが多いので、信用を失いやすいですし、自分でも自信が持てなくなります。

ADHDと診断されると言い訳が立つわけではありませんが、完全なる自分の努力不足ではない、と自分に対して少し寛容になれます。そのうえで自分が苦手としていることをどのように克服していこうか、と前向きに考えられるようになりました。

ADHDで怖いのは二次障害と言って、自尊心を無くすことで鬱病などを発症してしまうことなので、自分に寛容になれるというのはとても大切です。

2.自分の行動を予測できるようになった

自分がADHDとわかってからは、ADHDの一般的な症状を調べることで自分の行動が予想できるようになりました。やってしまいがちな性質を客観的に知っておくことによって、そうならないように防ごうという努力ができるようになったのです。(例えば何かしようとして手に持っているものは、その作業が終わるまで離さない…手から離れるとほぼ間違いなくやり忘れる)

人によっては、診断されることによって余計に考え込んでしまう人もいるようなので、そこは要注意です。とは言っても、言われてみるまでどう感じるかはわかりません。

私が診察を受けた先生の話によると、最近テレビでADHDの番組が増えたからか診察を受けに来る人が多くなったけど、実際にADHDと思われるのは2割程度とのことです。自信を無くして不安になるくらいなら、いっそ思い切ってチェックを受けてみるのが良いと思います。実際ADHDとは限らないわけです。

-医療

Copyright© 悠々ブログ , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.