医療

ADHDの僕が治療薬"コンサータ"と”ストラテラ”を飲んだので、どんな効果や副作用を感じたか書いてみる!(随時追記)

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「何度言えばわかるんだ」、「やる気あるの?」、これらはADHDに由来する注意欠陥や、多動性を持つ人々がよく言われる言葉だと思います。ADHDは脳の特性の一つですが、現代社会にはあまりなじまず問題になることがあります

私は20代前半になってからADHDと診断されてからこの特性について色々知り、今は『ストラテラ』というお薬によって機能改善の治療を行っています。

この記事ではADHDの治療薬である『コンサータ』とか『ストラテラ』について、私の体験談を踏まえてどのように効果があるのか書いています。また同時に、脳に効くお薬を飲んでいて気になる副作用についても知っていただけるようにまとめました。

ストラテラってどんなおクスリなのでしょう

ストラテラはADHDの方の多動性や衝動性、不注意などの症状を改善する働きがあり、医者にADHDと診断された患者のみに処方されます。

2003年にアメリカで開発されて、2009年から日本でも18歳未満の子供のADHDに、2012年から成人向けにも処方可能になりました。

ADHDへの効果が認められており、現在処方できる薬は3種類しかありません。いずれもADHDの原因とされる、神経伝達物質に働きかけるものです。

下の表にまとめてみたのですが、それぞれ作用機序(効く仕組み)が違います。

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コンサータは最も昔からADHDの治療に用いられています。

上の表で気になるのは依存性が『△』というところでしょうか。コンサータの有効成分は”メチルフェニデート”といいます。詳しい人はピンと来たかもしれませんが、中枢神経に働きかける麻薬です。

コンサータではこの成分を徐放する錠剤に入れることで、依存性を回避しています。

一応、第一種向精神薬に指定されており、許可を得た医者しか処方できません。

ストラテラも中枢神経の神経伝達物質に働きかけます。が、コンサータとは違い依存性を形成する脳の部位には作用しないため、依存性は形成されないと言われています。

これらの薬の効き方のイメージは、次の表な感じです。

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上の表は私が通院している心療内科の先生に聞いたことと、ネット上での意見をもとに作成しましたが、コンサータとストラテラに関しては私の印象も上と一致します。

私の場合にはまずコンサータを飲んで、1週間ほどしてから合わなくて、ストラテラに切り替えました。

私がADHDと診断されて、薬を飲み始めるまで

”普通じゃない”自分に気がつくまで。

私は大学、大学院と進学してから就職して、現在一般企業で働いているのですが、学生時代までは特に問題ありませんでした。大学や大学院は自分で授業やサークルを選べるし、行きたくなかったら行かなくていいし、特に縛りがなかったからです。

問題が発生したのは社会人になってからです。一番最初に指摘を受けたのは、給湯室の片付けについてでした。先輩から、あなたの帰った後はよくコップが置きっぱなしで別の人が片付けてるから何とかして頂戴というものでした。

見に覚えはありましたが、せいぜい週に1回位(十分多いですがw)だと思っていたら、2日に1回はそうだと言うのです。

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  若干ショックを受けつつも直しますと言ったのですが、問題はここから…

何回も同じことを繰り返すのです。めんどくさいからやらないっていうよりも、給湯室にコップをおいて、別のことをするために離れた瞬間忘れているのです。気づくのは翌日指摘されてから…

ついに2週間後言われてしまいました。お前やる気あるのか?

当たり前です笑。この段になって自分は異常なのではないかと思いいろいろ調べてみて、ADHDにいきあたりました。

考えている余地はありません。会社での信用がかかっているのです。すぐに病院です。

心療内科でADHDの診断を受けたときのこと

ここからは覚えている範囲で、お医者様との話し合いをメモしてみます。

今日はどうされましたか?

やらなければいけないことをどうしても忘れて、調べたらADHDかもと出てきたんで来てみました。

最近テレビでよくやるせいか、ADHDだと言って多くの人が来るんですよ。9割は違います笑笑 とりあえずテストやってみましょう。

このときにやったのはこんなテストです。

結果は…

全部当てはまってるじゃないですか!?これは本当にADHDかもしれません。問診しましょう。

ADHDは脳自体に原因があることから、大人になってから急に症状が現れるのではなく、子供ころからADHDを示唆するようなエピソードがあるものです。それを問診で見ていくのです。

子供の頃から忘れっぽいとかありましたか?

そう言えば小学校の頃宿題はほぼ全て忘れていました。あと持ち物もいつも忘れるタイプでした。

授業中とかは落ち着いて聞いていられましたか?

授業中あるきまわって放課後の遊びの約束とかしてまわっていました…(恥

宿題やテストでミスが目立つようなことはありましたか?

いつもです笑。テストの減点の大半がミスでした。大学受験でもえらい目にあいました。

幼稚園や小学校時代に問題児と言われていましたか?

そこまでひどくなかったのですが、幼稚園のときは1回キレると手がつけられなくて大変だったそうです。。

ADHDの症状が子供の頃から見られていますね。ADHDと診断して良さそうです。加えて話し方からアスペルガーも併発しているようですね。

 !?

というわけで、ADHDと診断されました(アスペルガーについては、また後日書きたいと思います)。

こんなに全て当てはまっているのになぜ気づかなかったんだろうと思っていると、

昔はADHDという概念が一般的でなかったので、ただの問題児として処理されることが大半だったと思います。

とのことでした。

というわけで治療もできますよとのことだったので、上の2つ(成人なのでコンサータとストラテラ)の説明を受けて、不注意が目立っているのでコンサータから飲んでみることになりました。

コンサータはすごかった!…いろんな意味で

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コンサータは上に貼ったような見た目の結構地味なやつです。裏に『かまずにお飲みください』と書いてありますが、これは噛み砕いてしまうと薬剤が一気に放出されて危険だからなのです。徐放錠にある記載です。

コンサータは午後に飲むと不眠の副作用が出る可能性があることや、作用時間が12時間と短いため、朝に飲みます。

私の場合には朝食後飲んで仕事に行ってました。そのときの感想をメモに残してあるので、紹介したいと思います。

  • 1日目 

・なんだか食欲がない。吐き気というよりも、喉をものが通らない感じ。

・前日8時間寝たはずなのにアクビが絶えない。5分に1回くらい。

・特に効果は感じられない。

・夕方になると急にお腹が空いてきて、あくびも止まる。

→正直結構キツかったです。特にアクビが止まらないのはキツかった…あくびをしてうまく抜けなくて、もっかいやろうと思う感じが丸一日続く感じ…。夕方になると薬がキレたのがはっきりわかるくらい副作用がありました。

  • 2日目

・やはり食事が喉を通らない。普段の半分以下しか食べられない。

・前日10時間寝たはずなのにやっぱりアクビが絶えない。

・特に効果は感じられない。

・夕方になると急にお腹が空いてきて、あくびも止まる。

→コンサータは脳の中枢神経に働きかけるお薬ですが、実は腸にも脳と同じ神経細胞があり(人体の中で脳の次に、腸に多い!)、ここに薬が影響して食欲不振になるようです。

  • 3−5日目   

・食欲は少し回復。普段の7割くらいは食べられるように。

・同時に便秘が始まる。便秘薬を飲んでも出てこない><

・特に効果は感じられない。

→5日も飲むと体が慣れてきたのか、食欲が少し回復。でも今度は便秘になってしまい、これが大変だった。この3日感は不通でした。

  • そして6日目…

・食欲は普段の7割くらいを維持。

・便秘は相変わらず。便秘薬を飲んでもコロコロと。

・そして、ついに効果(の予兆)が…!

→この効果(の予兆)に気づいたときは感動でした。本当に。イメージとしては、目の前に探しているものがあるのに、全然気づいていなくて、ふとした瞬間に気づいたときの気分…。

漫画ネタで恐縮ですが、鋼の錬金術師でエドが真理の扉を開けて、『これが、真理…』ってつぶやいてるときの気分そのものです。

なぜ、今までこれに気がついていなかったのか。メガネを手に持ってメガネを探していたというか、とにかくこれまでに気づいてなかったことに気づけました。

でも夕方になると元通り。。その幻の扉は消えてしまいました。。

  • 7日目

→この日、副作用の便秘に音を上げ、ついに薬を飲むのをやめてしまいました。せっかく効果が出始めていたのですが、それ以上に私にとっては副作用がキツかった…。

個人差があるようなので、私に合わなかったのでしょう。

そして再度お医者様にかかり、より副作用の少ないと言われているストラテラが処方されました。

ストラテラはコンサータとは天地の差…いろんな意味で。

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コンサータより副作用が弱いということで、ストラテラに切り替えました。このときに先生から聞いたのは、ストラテラは効き目が出るまでに時間がかかるけども、1回効き始めたらその間に学習して、薬をやめてからも少しは得るものがあるとのことでした。

ストラテラについてもコンサータと同様に飲んだときのメモを残してあるので、見ていきましょう。

ストラテラはコンサータと違って夜に飲みます。寝る前に飲んで、普通に寝て、朝から会社に行ってました。

  • (0日目)

医者に行ってストラテラの処方箋を持って薬局に行ったときのことです。

!?、、、!!

4000円になります。

えっと保険適用されていますよね?1か月分ですよね?

はい。ストラテラはまだ新薬しかなく、しかもそもそも薬価が高いのです。

・・・そうですか。

 ということで保険適用で1ヶ月4000円と思わぬ高額でした。

  • 1日目

・夜に何度も目覚める。

・ なんだか食欲がない。吐き気というよりも、喉をものが通らない感じ。

(普段の6割くらい)

・日中生あくびがやたら出る。

・おならがやたら出る。

・効果は感じられない。

→ストラテラはコンサータと違って、睡眠関係の副作用が目立ちました。またコンサータと同様に神経系に働きかけるためか、食欲減退はさけられないようです。

  • 2日目〜5日目

・夜は何度も目覚める(徐々に睡眠不足に…

・食欲は徐々に回復してきた(もとの8割くらい)

・生あくびは治まらず。(夕方5時ごろからマシに)

・おならは徐々にマシに。

・効果は感じられない。

→コンサータと違って食欲の副作用は回復してきましたが、睡眠の副作用が問題でした。睡眠時間を10時間くらいとっても何度も目が覚めるので、仕事が大変でした。

  • 5〜10日目 

・睡眠は徐々に取れるように!

・食欲ももとの8割くらいで安定に。

・生あくびは徐々にマシに。

・効果は感じられない。

→1週間を経つ頃には副作用は大分マシになっていました。 ここからは薬を飲むのがきつくなくなりました。

  • 24日目

→特に何も効果を感じないまま飲み続けて24日目…やっと効果が感じられました。 コンサータのように真理の扉が開く感じではなく、なんとなくこれまでできなかった片付けや、忘れてはいけない仕事ができるようになってきました。

ストラテラを飲み始めて2ヶ月経って感じている効果を書いてみる

1.順序立てて物事を処理できるようになった。

これが一番大きい効果だと思います。仕事や家事においては細かい複数の仕事を同時にこなさなければならない状況が多くあります。これまではこういうとき何から手を付けていいのかわからず、とりあえず目につくものから処理して、結果的に最後の方は忘れてしまうというのが毎度のことでした。

しかしストラテラが効き始めてからは、複数の仕事があっても、どれから処理するべきかを簡単に判断できるようになりました

2.片付けができるようになった。

これは未だに苦手ではありますが…。これまでと比べると大分マシになりました。これまでは気づくこともできなかった散らかりなどが見えるようになりました

不思議なもので、見えるようになるとやたらモノが散らかっていることに気がつくものです。これが当たり前のように見えている人からしたら、これだけほったらかしにしておいたらイライラするでしょう、。今まで申し訳ないものです。

3.時間の逆算ができるようになった。

電車の時間にしろ、資料の締切にしろ、これまでは ギリギリでなんとかしのいでいる状態でした。やりたくないというよりは、期限ギリギリまでやらなければならないという意識が入って来なかったのです。

それがストラテラの効果が現れてからは、いつくらいからどの程度の力で取り組めばいいかが簡単にわかるようになりました。イメージとしては、片付けと同じようなもので、なぜ今までこんなことに気づけなかったのだろうという感じです。

ストラテラを飲み始めて2ヶ月時点で気づいている効果についてはこんな感じです。

副作用については、もうあまり気にならなくなりました。もう少し薬価が安ければなぁ。

(2019年2月追記:最近ジェネリックが発売されて、かなり安くなりました。)

ADHDと診断されて”治療”という選択肢を考えている人へ。

現代社会においてADHDという脳の特性は、場合によっては”病気”と扱われます。

しかしADHDというのは古来から一部の人にある、脳の特徴です。飽きっぽさは常に移動をし続けなければ生き残れなかった時代においては、逆に優れた特性だったのです。

しかし現代社会での生活においては必ずしも有利とは限りません。

実際ADHDという特性において、自信をなくしたり、仕事で失敗したりして困っているのであれば、治療によってある程度能力を補ってやるのもいいのではないか、と思います。

そのためにも、

治療をする選択肢がある人は、とりあえずやってみる。(いつでも辞めれる)

実際に治療を受けてみると世界が変わって見える。

薬は一度飲み始めたら一生飲み続けなければならないものでもありません。

このブログを読んで、ADHDの特性を持っている人の少しでもお役に立てればと思います。

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